日本の自動車部品メーカー、タカタ(東京)のエアバッグの大量リコール(回収・無償修理)問題で、米道路交通安全局(NHTSA)は26日、タカタに対して、高温多湿地域に限定されている運転席のエアバッグのリコールを全米に拡大するよう命じた。複数の米メディアが伝えた。
NHTSAはタカタが12月2日までにリコールに応じない場合は、1台当たり7000ドルの罰金を科すための手続きに入るとしており、リコール実施を事実上強制した形。新たにリコール対象となる台数は数百万台規模とみられ、ホンダ、マツダ、フォード、クライスラー、BMWの5社に影響するとみられている。
タカタはエアバッグが破裂しやすくなるフロリダ州、ハワイ州など高温多湿地域のみでのリコールが適当だとの立場をとってきた。しかしNHTSAは対象地域外のノースカロライナ州でもエアバッグの破裂事故があったとして、全米でのリコールを求めている。(ワシントン 小雲規生/SANKEI EXPRESS)