中国軍艦はこれまで大隅海峡(鹿児島県)を通過する際などに尖閣に対して70キロよりも接近したことはあるが、11月に3年ぶりの日中首脳会談が実現した直後だっただけに、自衛隊では中国の動向や意図を慎重に分析している。
中国軍艦をめぐっては、昨年12月4日に大隅海峡を通過し、12月25日に宗谷海峡を通過して日本列島を周回する行動も確認されている。また、2013年1月に中国海軍艦が海上自衛隊の護衛艦に対し射撃管制用レーダーを照射したほか、中国軍機による異常接近などが相次いで発生。中谷氏は「(中国軍は)不測の事態を招きかねない危険な行為を繰り返しており、極めて危険な状態だ」と指摘した。
また、海上保安庁は5日、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で、中国海警局の船3隻が航行しているのを確認した。中国当局の船を尖閣周辺で確認するのは昨年12月30日以来。
第11管区海上保安本部(那覇)によると、3隻は海警2115、海警2151、海警2337。海保の巡視船の警告に、中国側から中国語と日本語で「中国海警船隊は中国の管轄海域で定例のパトロールを行っている」と応答があった。(SANKEI EXPRESS)