【Fashion Addict】
スペイン発のデシグアルは、おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかさと、地中海の太陽の光があふれるような明るさを持つ。「元気で快活」「華やかでセクシー」といったベースがある鮮やかで斬新なデザインは、誰にでもお気に入りが見つかり、着ているだけで楽しくなる服作りを目指している。旗艦店の東京・原宿店には外国人客も目立ち、幅広い世代のファンを集めている。
12月上旬の平日午前、東京・原宿の「デシグアルストア原宿」には、小さい女の子2人を連れたオーストラリア人観光客の一家が買い物を楽しんでいた。子供服やスカーフを数万円分購入。「日本に来てデシグアルを知ったという外国人のお客さまも多くて、在住の方から訪日客まで、10万円単位でまとめ買いする方も珍しくありません」とスタッフは言う。
店一番の売れ筋というワンピースは曼荼羅がモチーフで、袖の左右には異なる色のリボンがつく。パッチワーク風コートは、ウールやニットを組み合わせた素材にアップリケをあしらったデシグアルの定番。中綿入りコート(2万9900円)には英語やスペイン語で「LOVE」「HAPPY」など遊び心いっぱいの文字が刺繍(ししゅう)されている。