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ジェノサイド生き延びたルワンダ 絆取り戻す「平和再構築」 (3/5ページ)

2015.1.7 10:30

地域の子供たちが、平和を祈る歌と踊りを披露してくれた。これも、ワールド・ビジョン・ジャパンが進める平和再構築の活動の一環だ=ルワンダ(前康輔さん撮影、ワールド・ビジョン・ジャパン提供)

地域の子供たちが、平和を祈る歌と踊りを披露してくれた。これも、ワールド・ビジョン・ジャパンが進める平和再構築の活動の一環だ=ルワンダ(前康輔さん撮影、ワールド・ビジョン・ジャパン提供)【拡大】

  • 畑を耕す人々。ローズさんも、この仕事をしている=ルワンダ(前康輔さん撮影、ワールド・ビジョン・ジャパン提供)
  • 元気いっぱい遊ぶルワンダの子供たち=ルワンダ(前康輔さん撮影、ワールド・ビジョン・ジャパン提供)
  • 話を聞かせてくれたローズさん。傍らには末っ子の男の子が甘えている=ルワンダ(前康輔さん撮影、ワールド・ビジョン・ジャパン提供)
  • 「看護師になりたい」と教えてくれたアバテシちゃん(右)=ルワンダ(前康輔さん撮影、ワールド・ビジョン・ジャパン提供)
  • ローズさん一家と同じタイプの家。右端に見えるのが水タンク=ルワンダ(前康輔さん撮影、ワールド・ビジョン・ジャパン提供)
  • ワールド・ビジョン・ジャパンの市山志保さん(右)=2013年3月18日(提供写真)
  • ルワンダ・首都キガリ
  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)__キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO。子供たちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っている。http://www.worldvision.jp/

 「子供たちを学校に行かせられるようになったことが一番うれしい」と明るく話す。「ここに来て怖いことを思い出すことが減り、精神的に落ち着きました。たくさん働けるし、子供に手をかけられるんです。(家があったり勉強できたりすることで)子供たちの中にも、自信が出てきたように感じています」

 お母さんの言葉を裏付けるように、長女のアバテシちゃん(9)は「家があるって素晴らしい。友達がいるって幸せなのよ」と笑う。

 とはいえ、周囲にはジェノサイドの加害者も住んでいる。ローズさんは、「私たちは調和して生きようとしています」と前を向く。また、両親と兄弟を殺された別の男性はこう言った。「過去に起きたことは変えられない。それに、加害者の方がきっと大変なんだ」。そういう目には、底なしの深い悲しみが宿り、自分の言葉を自身に言い聞かせているようにも見えた。皆生きるために強くなる、という覚悟をした人たちなのだ。平和再構築の活動は、この地域の人々が前を向いて生きるために必要な活動なのだと、この時知った。

そこに希望を捨てずに生きる人がいる限り

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