食材の産地や使用調味料などの銘柄、そして調理担当者の顔が見える総菜店「フードホール」は欧米で既に高い人気を獲得しているが、これを初めて日本に持ち込んだ。
此上敦(このうえ・あつし)店長(45)によると、総菜は和食、洋食、中華の3種類で、京都、奈良、神戸西エリア、淡路島などのこだわり食材を使用。チーズの風味が広がる「キッシュ」(ワンカット税抜き492円)のほか、昨年は「とろけるタンシチュー」(300グラム税抜き2800円)などが人気を集めた。
総菜以外でも「奈良・陽光ファームのほうれん草」(1束税抜き250円)や完熟トマトだけで作った多田農園(北海道)のトマトジュース(税抜き1200円)などこだわりの生鮮食材や食品類がずらりと並ぶ。
総菜を顧客の目の前で調理するメーンシェフは計3人。南俊幸総料理長(53)は「採算度外視で高級な食材や調味料をふんだんに使い、とにかく安全でおいしい総菜の提供に努めています」と胸を張る。そのため価格は高めだが、おいしくて高品質な食材を求める層の高い支持を受けている。