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ジェブ・ブッシュ氏が抱えるジレンマ (3/4ページ)

2015.1.13 09:50

米首都ワシントンでの会合で発言するジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事。次期大統領選に向けて、共和党支持者の間ではブッシュ氏への期待が高まっている=2014年12月1日(ロイター)

米首都ワシントンでの会合で発言するジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事。次期大統領選に向けて、共和党支持者の間ではブッシュ氏への期待が高まっている=2014年12月1日(ロイター)【拡大】

  • 2016年米大統領選の主な予想候補=2014年末時点。※バージニア大サバト教授らの分析。数字は主要世論調査の支持率平均。

 ただ、「穏健派」の顔が共和党における大統領候補の指名争いでマイナスになる可能性もある。同じ調査ではブッシュ氏を支持しない理由の上位に、不法入国問題への対応の甘さ(42%)、知事時代の州政府支出の増加(40%)が上がった。不法移民の取り締まり強化や「小さな政府」は強硬な保守派が求める政策である。

 「大統領予備選では穏健派と保守派のどちらに共和党を導いてもらいたいかを有権者が選ぶ。支出を増やし、増税する候補者を求めるかどうか。それは時間がたてば分かるだろう」

 強硬派の保守系草の根運動「茶会(ティーパーティー)」が推すポール氏は最近、保守系ネット・メディア「ブライトバート」のインタビューでこう述べた。ブッシュ氏を意識した発言であることは明らかだ。

 分裂の芽は消えず

 昨年11月の中間選挙に先立つ共和党の予備選では茶会系の退潮が伝えられたが、上下両院で共和党が過半数を握る新議会で反乱が起きた。6日の下院議長選でジョン・ベイナー氏(65)の再選を阻止しようと25人がベイナー氏以外に投票したのだ。医療保険制度改革(オバマケア)などでのバラク・オバマ大統領(53)との融和的な姿勢に不満を表明したのだ。ワシントン・ポスト紙(電子版)によると、これほどの造反が出たのは1860年以来だという。

党を一つにまとめるだけの旗を掲げられるか

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