【国際情勢分析】
中国の人々にとって最も重要な祝日、春節(旧正月、今年は2月19日)の長期休暇がようやく終わり、新年を迎えた街には、一気に日常の活気が戻ってきた。春節といえば、除夕(大晦日)の夜、年越しの瞬間に最高潮を迎える爆竹や花火の喧噪が“風物詩”だが、ここ数年、新たに「オンラインお年玉」に一喜一憂する風習が定着しつつある。
「紅包」の習慣を利用
中国にはもともと、春節に「紅包(ホンパオ)」と呼ばれる「お年玉」を贈る風習がある。赤をあしらった祝儀袋が用いられることからこう呼ばれるのだが、中国メディアによると、「紅包」の由来は「各家が年を越す際に、入口に赤レンガを置き、新しい年の幸運を願ったのが始まり」と伝えられている。「紅包」という伝統的習慣で、「さらに深い文化儀式的な雰囲気が加味される」のだという。