専用アプリをダウンロードした米アップルの「iPhone(アイフォーン)6」を取り付け、ナビゲーションとして利用できる。道案内のほか、走行中の運転者に道路の危険情報や最寄りの駐輪場の料金といった情報も提供できるという。
フォードで先進技術研究部門を担当するケン・ワシントン副社長はBBCに対し、「都市部の移動で最も必要なのは自動車、バス、電車、電動自転車といったあらゆる交通手段をシームレスにつなぎ、その時々の交通状況に対応できるようにすることである」と語り、交通渋滞解消に威力を発揮するとの期待を示した。
車のトランクだけでなく、電車やバスに持ち込めるほどコンパクトになるため、フォードでは、まず自宅から車でターミナル駅まで行き、電車に自転車を持ち込み、最寄り駅から自転車に乗って職場に行くといった通勤スタイルを想定している。
「変身」機能を装備
さらにフォードは、この試作品よりも画期的な組み立て式電動自転車の開発をもくろんでいるようだ。英紙デーリー・メール(電子版)などによると、フォードが申請した特許は、自動車のスペアタイヤが2つに分かれて自転車の前輪と後輪になり、ジャッキはペダルに、座席のヘッドレストがサドルになり、フレームに取り付けると自転車に変身する仕組み。この自転車を人気車種に装備する計画だという。