ニューアルバム『愛する』のリリース日、1日に結成10周年を迎える4人組バンド、SUPER BEAVERに初めて会った2008年当時、彼らは20歳くらいだったと記憶している。10代の頃、コンテストで優秀な成績を収め、メジャーデビューし、その後自主レーベルを経て現在はインディーズで活動している。今作の制作前にはメンバーの入院にも見舞われた。さまざまな経験をしてきた彼らのキャリアと最新作について、メンバー全員に話を聞いた。
10年間で直面したターニングポイントについて、ベースの上杉研太は「メジャーを辞めて解散しなかったこと。ここで終わってたまるかと思いました。それを20代前半で経験できたのは大きかった」と振り返る。そこから自分たちで全ての作業をこなす自主レーベルを設立。CD制作やツアーだけでなく、プロモーション用の紙資料もメンバーが自作していた。その後、「仕事ではなく、仲間として愛をもって接してくれる」とドラムの藤原広明が語る今の事務所兼レーベルと契約し、音楽活動に集中できる環境を手に入れた。