マイキーさんが鏡の前に立ち、音楽に合わせて「ボンボンパーン」などと歌いながら振りの手本を見せると、参加者も口ずさみながら一生懸命まねる。初級クラスとはいえ、かなり熟練の参加者が多く、あっという間にゲゲゲイ独特のフリを身につけていた。マイキーさんが「パワーのオンオフを分けると、エキサイティングになるので、メリハリを付けて」「振り付けは練習すればできるけどパッションは踊れる踊れない関係ないから。パッションは大事よ」などと指示を飛ばすと、参加者からは歓声が上がった。
最後には1曲の振り付けを完成させ、参加者がグループに分かれて発表。マイキーさんは「やっていてとても楽しかった。ワークショップが終わった瞬間にもう一回バンコクに来てもっとじっくり教える機会があってもいいなと思いました」と興奮気味に話した。
プロジェクトリーダーを務める国際交流基金アジアセンターの吉岡憲彦さんは4回のプロジェクトを終えて「どこも反響がすごく大きくてうれしかった。演劇系の人やストリートダンスのファンでない人が刺激を受けたというのを聞いてやってよかったと思う」と話す。