東京ゲゲゲイは1月のマニラに続いて2度目の参加。マニラでは下町に赴き、音楽を流して子供たちに踊りを教えながら一緒に遊んだ。最初はたった5人だったのがいつの間にか50人にふくれあがり、コミュニティーの長まで出てきて「来てくれてありがとう」と謝意を述べられたという。そこでマイキーさんは「次回のタイではもっと子供たちと触れ合いたいという気持ちが強くなった」と話す。
今回ゲゲゲイと共演したのはバンコク最大のスラムといわれる「クロントイ」地区に住む7~13歳の子供たち24人。この地区は狭いエリアに3万世帯、10万人がひしめき合って暮らし、劣悪な住環境、後を絶たない麻薬犯罪やエイズの蔓延(まんえん)など社会問題が山積する。犯罪に手を染めて親が逮捕され、片親だけの子も珍しくないという。
≪目を輝かせて楽しんで 「初心」思い出す≫
東京ゲゲゲイと共演する子供たちは、クロントイ地区のコミュニティー図書館を通じて募集した。この図書館は子供たちが安心して勉強したり、活動の拠り所とするために設立されたという。応募したほとんどの子供がダンス経験はなく、舞台に立つのも初めて。