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東日本大震災1500日 亡き弟へ届け こいのぼり空高く (1/4ページ)

2015.4.18 07:00

大曲浜新橋に並んでなびくこいのぼり=2015年4月17日、宮城県東松島市大曲(岡田美月撮影)

大曲浜新橋に並んでなびくこいのぼり=2015年4月17日、宮城県東松島市大曲(岡田美月撮影)【拡大】

  • 伊藤健人さん(後方)と一緒に太鼓をたたく弟の律君=2010年夏、宮城県東松島市(伊藤健人さん提供)
  • 大学4年生になり就職活動中の伊藤健人さん。「松島のために働きたい」と語る=2015年4月11日、宮城県仙台市青葉区(稲場咲姫撮影)
  • 宮城県東松島市、宮城県多賀城市

 東日本大震災の発生から18日で1500日となる。鉄道や道路など公共インフラは着々と復旧が進む一方、いまだ避難生活を余儀なくされている人は約22万5000人にも上る。復興のスピードは信じがたいほどに遅いが、被災者たちは「今」を必死に生き、決して希望を失うまいと歩み続けている。

 全国から700匹

 「今年もたくさんのこいのぼりを揚げるよ」-。

 東日本大震災で犠牲となった子供たちが天国で寂しくないようにと、東北福祉大4年の伊藤健人さん(21)=宮城県多賀城市、写真=は毎年、5月5日のこどもの日に合わせ、宮城県東松島市沿岸にある大曲浜地区の空に、青いこいのぼりを揚げている。

 震災があった2011年の5月から、県内の企業の協力などを得て始めた「青い鯉のぼりプロジェクト」。全国からこれまでに約700匹のこいのぼりが寄せられた。仲間や支援者も増え、東松島の復興のシンボルとなっている。

 「これは、ぼくのこいのぼりだね」

 そう言って、東松島市大曲の自宅で揚がった青いこいのぼりを指さして大喜びしていた末弟、律君=当時(5)=の声や姿を今も鮮明に思い出す。

母の最期の言葉 「後ろから津波が来た」

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