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【アメリカを読む】揺れるクリントン氏 「右」「左」どちらへ? (3/4ページ)

2015.4.21 09:20

地方遊説を始めたヒラリー・クリントン前国務長官(中央)は4月14日、全米で最初に党員集会が行われ、大統領選の行方を占う重要な州と位置づけられる中西部オハイオ州を訪れ、街のカフェで地元住民らと会話を交わした。親しみやすさのアピールに懸命だ=2015年(AP)

地方遊説を始めたヒラリー・クリントン前国務長官(中央)は4月14日、全米で最初に党員集会が行われ、大統領選の行方を占う重要な州と位置づけられる中西部オハイオ州を訪れ、街のカフェで地元住民らと会話を交わした。親しみやすさのアピールに懸命だ=2015年(AP)【拡大】

 オバマ政権への支持率が低迷する中、共和党候補の各陣営は08年にオバマ氏が取った戦略を仕掛けようとしている。16年大統領選に向けてクリントン氏が「第3期オバマ政権」を作ろうとしていると強調し、オバマ氏のマイナスイメージを背負い込ませようというのだ。

 憲法修正第22条で大統領任期が2期に制限された1951年以降、同じ党が3期12年間、続けて政権を担ったのは、人気のあった共和党のロナルド・レーガン元大統領(1911~2004年)に続いて副大統領だったジョージ・H・W・ブッシュ氏(90)が大統領に就いた1回だけ。前任者の「負の遺産」を乗り越えて当選することは難しいようだ。

 クリントン氏は出馬表明で、オバマ氏と重視する中間層に寄り添う姿勢を明確にしたが、適度な距離を保たなければ、共和党からのネガティブキャンペーンの餌食になりかねない。

臆測を呼ぶロゴの矢印

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