「ほほ笑みの国」と呼ばれるタイで4月1日から6日まで開催された「ツアー・オブ・タイランド」。UCI(国際自転車競技連合)認定レースの中では一番低い2クラスのカテゴリーとなるが、出場したのはアジアの主要チームすべてを含む全24チームと多く、また各ステージの走行距離も長いため、総走行距離は1000キロを超える本格的なステージレースとして開催された。
日本からは愛三工業レーシング、シマノレーシング、マトリックスパワータグ、ブリヂストンアンカーの4チームが出場。
連日35度を超える酷暑、ときおり現れる未舗装路や荒れた舗装。また今年は季節性のものか、毎ステージ強い風が吹く中で開催され、追い風が吹くと選手たちは平均時速50キロを超えるハイスピードでレースを繰り広げていった。
レースが開催されるエリアは毎年変わり、今年は2月にアジア選手権が開催された地方都市ナコンラチャシマを起点にして、北上。ラオス国境のメコン川に沿って進み、最後はベトナム戦争時代にアメリカ軍が整備したというタイ北東部の街、ウドンターニでゴールを迎える。コラート盆地を行く平坦(へいたん)路だが、強い風がレース展開を複雑にした。