【青信号で今週も】
2007年のNEJMという権威ある医学雑誌に、死に直面した人のベッドにたたずむネコのオスカーを取り上げたエッセーが掲載されました(A Day in the Life of Oscar the Cat.David M.Dosa)。オスカーは、老人介護ケア病棟の住人として暮らしているネコです。
オスカーは、死に面した人を“かぎわける”直感力があるらしいとのこと。「オスカー 天国への旅立ちを知らせる猫」(原著“Making rounds with Oscar:the extraordinary gift of an ordinary cat”、早川書房)として出版されています。本人だけでなく、家族やスタッフの心に潤いを与えていることがつづられています。亡くなられる方の傍らに、静かに寄り添うネコの姿はりりしく、詩的です。
嗅覚の優れたイヌは、ガンが潜んでいることを見つける能力があるようです。「がん探知犬」と呼ばれています。異常増殖するガンは、通常の細胞があまり作らない物質を大量に作り出すことがあります。