ただし雨粒の場合、被写体は天地が反転して写るが、気泡の場合にはそうならないため、写真の印象はだいぶ違って来る。
私が思うには、やはり自然の成り行きまかせの、雨粒の方が断然に面白い。なにしろ二度と同じものは撮影ができないのだから。
≪文様に写り込むもう一つの世界≫
今回からちょっとした工夫でワンランク上の写真が撮れるようになるスマホ写真講座を始めます。
みなさんは写真を撮影する際に「グリッド」を活用しているでしょうか?
撮影する時にモニター画面上に表示される、ヨコ2本、タテ2本の格子状の線のことです=写真。
写真の出来栄えには構図が大きくかかわってきますが、グリッドはこの構図をどうまとめるかに役立つ線なのです。
黄金比(おうごんひ)という言葉を聞いたことがありますか。線分を一点で分けるとき、長い部分と短い部分との比が、全体と長い部分との比に等しいような比率で、1対1.6です。人間にとって最も安定して美しい比率とされ、美術的要素の一つとされます。