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20役を一人で演じるからこそ面白い 舞台「マクベス」 佐々木蔵之介さんインタビュー (1/3ページ)

2015.7.11 13:00

以前より痩せたように見える佐々木蔵之介「一人でやっているからかな」と苦笑い=2015年6月30日、東京都新宿区(栗橋隆悦撮影)

以前より痩せたように見える佐々木蔵之介「一人でやっているからかな」と苦笑い=2015年6月30日、東京都新宿区(栗橋隆悦撮影)【拡大】

 シェークスピアの四大悲劇の一つ「マクベス」で、俳優の佐々木蔵之介(ささき ・くらのすけ、47)が登場人物20人あまりを一人で演じる。スコットランド・ナショナル・シアター(NTS)のオリジナル版を日本で初演。精神病院を舞台に、一人の患者に登場人物が乗り移ったように出来事が語られていく。佐々木は「これまでにない、面白くて格好いいマクベスを」と意気込む。

 NTS版を再現

 「マクベス」は将軍マクベスが夫人と共謀、主君を暗殺して王位に就くが、狂気に陥って政治が混乱、復讐(ふくしゅう)されて倒れる。実在のスコットランド王をモデルに描かれており、NTSが翻案しベテラン俳優のアラン・カミングを配して2012年に初演、その後、米ブロードウェーでも上演された。今回は松岡和子の訳をもとにNTS版を再現、演出には同じくアンドリュー・ゴールドバーグを招く。

 NTS版の米国公演は、その斬新さから多くの若い世代が集まった。病院で隔離された患者が一人で複数の人物を演じ分け、掛け合いから浮かび上がる人間の心の闇や狂気、争いといった心理を、観客が実感できる面白さがある。「登場人物には、人の心にある全ての気持ちが内在している。僕が一人で演じるからこそ、見る人は自分のことのように感じられる」

「長ぜりふ」楽しみながら

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