人が集まるのには理由があり、お金を払ってイベントに参加するには、期待する対価と目的が必ずあります。オーガナイズする側でまず大事にしているのは、演者(出演者)とお客さまのニーズです。まずはここをクリアすることができなければ、どちらかに大きく偏ってしまいかねません。イベントを扱う際はココがすごく難しく、また面白いところでもあります。
今の時代、総メディア時代とも言われるほど、個々人がメディアとなれるツールを持っています。SNSで個々人が共感し合ってシェアしたり、少しでも拡散しやすいよう、何か反応が起きるようにいろいろな仕掛けを考えます。一見、外から見たら分からないレベルまで考え抜くのです。
神は細部に宿ると日本ではよく言いますが、見えない所や気付かれない所にまでこだわるのです。そういう一つ一つのこだわりの積み重ねがイベントを面白くしますし、お金を払ったお客さまも、イベントに参加したことによって、「良かった」「また出たい」という思いを体験することにつながります。そのループに入ることができれば中腹まで来たことになります。しかし、ここから山頂に登るにはさらに大きな壁が出てきます。