外国為替証拠金取引(FX)に対する個人投資家の関心が高まっている。昨秋の日銀の追加金融緩和以降、為替相場の変動幅が大きくなったためで、インターネット専業証券会社を中心に顧客獲得競争も激しさを増している。こうした中、ネット専業大手のGMOクリック証券はスマートフォン向けサービスを拡充するなどで顧客を増やし、FX取引高で世界首位を走る。経営企画を担当する公認会計士でもある山本樹取締役に、戦略を聞いた。
――外国為替証拠金取引サービスの「FXネオ」が好調だ
「FX専門の電子情報誌『ファイナンス・マグネイト』の調べによると、4~6月期のFX取引高は当社が世界で1位となった。以前、12~2月期という変則的な集計期間で世界1位になったと発表した同業他社があったが、誤解がないようにいうと、この調査で年間のFX取引高は2012年から14年まで当社が3年連続で世界1位となっている。若年層を含めた幅広い世代に当社のサービスが浸透した結果だ」