スクープ映像を追いかける報道パパラッチことナイトクローラーの“生態”を描いた米サスペンス映画「ナイトクローラー」。ダン・ギルロイ監督(56)はSANKEI EXPRESSのメール取材に応じ、映画化へと駆り立てられた理由を語った。
彼らの存在に興味を持ったのは20年ほど前だった。「1930年代、自動車の中で警察無線を盗み聞きし、事件現場に駆けつけては写真を撮っていた有名な人物がいたそうです。どうすれば彼の活動を脚本へと落とし込めるのか頭をひねりましたが、答えは見つかりませんでした」。数年前、同様の仕事をしているナイトクローラーが米テレビ報道を支えていることを知り、早速取材と脚本執筆に取りかかったという。
まずはインターネットを駆使してロサンゼルスで活躍するナイトクローラーを探しだし、主演のジェイク・ギレンホールやカメラマンと体験入門。ニュース番組の作り方も理解するため、関係者に取材を重ねた。敏腕プロデューサーと、とっておきの映像を売り込もうとするナイトクローラーの金銭をめぐる作中の駆け引きは「正確に描写しています」と強調した。