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必死に居場所探し 自分の生き方にじむ 「道徳の時間」著者 呉勝浩さん (1/3ページ)

2015.8.23 13:30

小学生の頃から推理小説が大好きだった。「ミステリーを書くのは自然な流れだった」という、作家の呉勝浩(ご・かつひろ)さん=2015年7月30日(塩塚夢撮影)

小学生の頃から推理小説が大好きだった。「ミステリーを書くのは自然な流れだった」という、作家の呉勝浩(ご・かつひろ)さん=2015年7月30日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「道徳の時間」(呉勝浩著/講談社、1600円+税、提供写真)

 【本の話をしよう】

 桐野夏生(きりの・なつお)さん、東野圭吾さんら大物作家を輩出してきた、推理小説の伝統ある名門コンクール「江戸川乱歩賞」。61回目の栄誉を勝ち取った呉勝浩さん(33)の『道徳の時間』が刊行された。衝撃的なラストで審査員の賛否両論を呼んだ問題作だ。

 ルールとモラルの違い

 フリーのビデオジャーナリスト、伏見。かつては刺激的な作品で注目を集めたが休業し、今は妻の出身地である関西地方の鳴川市で、貯金を食いつぶす日々を送っていた。そんなとき、鳴川市で陶芸家が死亡。現場には「道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?」という落書きが残されていた-。

 同じ鳴川市では13年前に殺人事件が起き、伏見は真相を追うドキュメンタリー映画制作に、カメラマンとして加わることに。公衆の面前で恩師を殺したとされる青年は、動機も背景も完全に黙秘したまま無期懲役となったが、ひと言だけ「これは道徳の問題なのです」との言葉を残していた。彼の言葉の意味とは、そして真犯人は-。

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