24日に開幕する柔道世界選手権の組み合わせ抽選が23日、現地で行われ、120カ国・地域の729人がエントリーした。日本勢は初日の女子48キロ級で、3大会ぶりの優勝を狙う元女王の浅見八瑠奈(はるな、コマツ)が順当なら2年前の決勝で敗れた世界ランキング1位のウランツェツェグ・ムンフバット(モンゴル)と3回戦で激突する。前年女王の近藤亜美(三井住友海上)とは別ブロックで、ともに勝ち上がれば決勝での対決となる。
男子73キロ級も前年優勝の中矢力(りき、ALSOK)と一昨年覇者の大野将平(旭化成)の日本代表2人が別のブロックに入った。日本男子最多の4連覇を狙う66キロ級の海老沼匡(パーク24)は第5シード。100キロ超級で昨年銀メダルを獲得した七戸龍(しちのへ・りゅう、九州電力)は、男女を通じて史上最多の7連覇が懸かる絶対王者のテディ・リネール(フランス)と決勝まで対戦がないブロックに入った。
国際柔道連盟(IJF)が23日の組み合わせ抽選後に開いた有力選手による記者会見。選ばれた5人の中で唯一、日本勢からの出席となった男子73キロ級の中矢は、海外メディアの前で「今回は王者としてではなく、チャレンジャーの立場で一戦必勝で頑張りたい」と語った。