【牧野直子の健康ごはん】
女性が好きな秋の味覚に「サツマイモ、クリ、カボチャ」があります。いずれも甘味があって、ほっくりした食感で、スイーツにも使われる食材です。
この3つは食品成分表では、サツマイモはいも類、クリは種実類、カボチャは野菜類に分類されます。いずれもでんぷん質が多く、それが加熱によって糖化して甘くなるのが共通の特徴です。
今回はカボチャを使いますが、緑黄色野菜なのでβカロテンが多いのはもちろんですが、ビタミンC、Eや食物繊維も豊富な優秀野菜です。カボチャは夏から初秋に収穫したものを貯蔵しておくことで、でんぷんが糖化し、秋から冬においしいというわけです。
購入する際は、カットされているものは切り口が乾いておらず、濃いオレンジ色で種がしっかり膨らんでいるものを選びましょう。種が平たいものは、熟していないため甘みやホクホク感が少ないようです。
冷蔵庫の野菜室で保存する場合は、種を取り、切り口をラップで覆い、ポリ袋に入れます。冷凍の場合は、煮物用なら一口大、今回の料理や汁物、ポタージュなどにする場合は適当な厚さのいちょう切りにし、そのまま冷凍します。煮物や汁物にする場合は、解凍せずに沸いた湯や煮汁に直接、入れます。水からや解凍してから調理すると煮崩れてしまうので、気をつけましょう。