米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏(51)が15日、宇宙事業に本格参入すると発表した。約2億ドル(約240億円)を投じ、米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センター(フロリダ州ケープカナベラル)の周辺にロケットや宇宙船の製造拠点を整備。2010年代に最初のロケットの発射を目指す。
宇宙事業をめぐっては、同じ米国でヴァージン・ギャラクティックやスペースXが先行しており、アマゾンも民間宇宙旅行をビジネス化する考えだが、ベゾス氏の野望は単なる宇宙ビジネスだけではないようだ。
2億ドル投入、工場など整備
英BBC放送や米紙シアトル・タイムズ(いずれも電子版)、ロイター通信などによると、ベゾス氏がケープカナベラルで記者会見して明らかにした。
実際に宇宙事業を行うのは、ベゾス氏が2000年に設立したブルー・オリジン社で、地上80キロ以上にある地球と宇宙との境目を飛ぶ宇宙船で無重力体験を楽しんだり、地球の姿を眺めたりする民間宇宙旅行の実現をめざしている。