それもそのはず。iPhoneのパノラマは左右240度の範囲で撮影できるため、最初は全ての画角を撮り切らなければならないと思っていたからだ。
撮影後、間延びしすぎる写真を見るたびに、自分の腕に自信を無くしていた。
ところがある時、途中で水平が保てなくなりシャッターボタンを離したところ、最後まで撮り切らなくても写ることが分かった。
あまりにも単純な仕組みに驚いたと同時に、同じ写真を1枚撮影するより、パノラマ機能を使って同じ比率のヨコ写真を撮影した方が、高画素で高画質に写し込めることも分かってきた。
また、パノラマ撮影途中で水平を保っているかぎり、iPhoneを静止させたり動かしたりしても大丈夫だということに気がついた。「ひょっとしたら」とひらめきで、同一人物に別のポーズをとってもらいながらカメラを回す方向に先回りして動いてもらったら、合成せずに一枚の写真の中に写り込ませることができた。
パノラマ機能には、新たな表現手段がまだまだ隠されているのかもしれない。