サイトマップ RSS

生命力脈打つ「ごった煮」喜劇 赤堀雅秋、秋山菜津子 舞台「大逆走」 (2/3ページ)

2015.10.3 13:30

「猥雑でエネルギッシュな喜劇」を書いた赤堀雅秋さん(左)に「楽しみでドキドキ」という秋山菜津子さん=2015年9月21日、東京都渋谷区(小野淳一撮影)

「猥雑でエネルギッシュな喜劇」を書いた赤堀雅秋さん(左)に「楽しみでドキドキ」という秋山菜津子さん=2015年9月21日、東京都渋谷区(小野淳一撮影)【拡大】

 集団の危うさ映し出す

 脚本と演出を担当する赤堀は自ら劇団を主宰、市井の人々の本音と機微を丁寧に描く、独特の世界観に定評がある。今回はベテランの北村、大倉、秋山から初舞台の吉高まで、個性的な俳優陣がそろう。それぞれが悩みや過去を背負いながら日常を重ねていく姿は、情けなくもおかしい。音楽は松田聖子から西田佐知子まで往年の歌謡曲が並ぶ。ダンサーが舞台を彩り、劇中でシェークスピア劇のせりふが披露されるなど盛りだくさんだ。

 「闇鍋にいろいろぶち込んで、チョコレートまで入れた“ごった煮”。食べたことのない味で、食べてみるとおいしい。何だか分からないけれど懐かしい。笑って楽しめて、心を揺り動かすエンターテインメントにしたい」

 現代社会への疑問や人生のあり方について「大きな伏線は語らずともある」と赤堀。登場する「狂ったような盆踊り」は一つのモチーフだ。国会周辺のデモに集まる人々や、スポーツの試合後などに都内の交差点で騒ぐ若者たちの姿からイメージを膨らませた。「人が集団となったときの無自覚、そこから生まれる狂気や正義などに怖さや疑問を感じることがある。集団に人々がのみ込まれそうになっていく」。その危うさを映し出したものという。

「『猥雑』チャレンジです」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ