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【野口裕之の軍事情勢】ワーゲン生みの親が設計したナチス戦車 ナチ親衛隊制服をデザインした有名ブランド (1/5ページ)

2015.10.5 06:00

1938年5月26日、フォルクスワーゲンの工場開所式で演説するアドルフ・ヒトラー。手前はヒトラーの肝煎りで設計された「ビートル」=ドイツ北西部・ファラースレーベン(AP)

1938年5月26日、フォルクスワーゲンの工場開所式で演説するアドルフ・ヒトラー。手前はヒトラーの肝煎りで設計された「ビートル」=ドイツ北西部・ファラースレーベン(AP)【拡大】

  • 工学技術者、フェルディナンド・ポルシェ博士(1875~1951年、提供写真)

 第二次世界大戦終結から70年たった今年は、ナチス・ドイツとの“関係”を騒がれた著名人が少なくとも2人いた。

 一人はわが国の安倍晋三首相(61)。安全保障関連法制反対デモでは、総統アドルフ・ヒトラー(1889~1945年)の髪形・チョビ髭でいたずらされたり、独国防軍の制帽をかぶせられたり、無礼極まりない改竄写真がプラカードとして掲げられ、朝日新聞編集委員も首相とナチスをダブらせた。もう一人は不世出の天才工学技術者、フェルディナント・ポルシェ博士(1875~1951年)。ヒトラーに命じられて、ビートル(カブト虫)の愛称で知られる史上最も成功した大衆車フォルクスワーゲン(VW)を設計した人物である。

 天才工学技術者の痕跡

 博士は独自動車大手VWが巨大規模の排ガス規制逃れを謀った衝撃的事件で、にわかに脚光を浴びてしまった。安倍氏は完全な濡れ衣だが、ポルシェ博士はヒトラーの「夢」をかなえる欠かせぬ逸材だったし、博士もまたヒトラーの後援で天才ブリに磨きをかけた。その痕跡を博士が設計した独戦車に認める。実戦・量産には全く不向きではあったが、大胆・柔軟な発想や最新技術が満載。戦争や殺戮とは異次元で生きた博士のモノづくりに立ち向かう「神魂」はまぶしい。

軍需大臣直属の《戦車製造委員会》の委員長

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