ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会第12日は3日、英国のミルトンキーンズなどで行われ、A組では、開催地のイングランドが豪州に13-33で完敗して通算1勝2敗となり、1試合を残して1次リーグ敗退が決まった。豪州とウェールズは8強入りを決めた。
ラグビー発祥地の威信が懸かったイングランドはノーサイドの笛に頭を抱えた。1987年の第1回大会から8度目のW杯で、大会ホスト協会の代表チームが1次リーグで敗退するのは初めての屈辱。8万人を超えた聖地トゥイッケナム競技場が悲鳴とため息に包まれ、ロブショー主将は「心身とも打ちのめされている。失望させたファンや国民に謝罪したい」とうなだれた。
過去優勝2度の豪州を相手に攻め急いでミスを重ねる悪循環。前半から守備の甘さを突かれ、司令塔のSOフォーリーに2トライを許したのが響いた。3-17で折り返した後半、WTBワトソンが「意地を見せたかった」とトライを奪い返す。一時は7点差まで迫ったが、31分にSOファレルが危険なタックルでシンビン(一時退場)になると、再び反撃する力は残っていなかった。