ロットングラフティーは、ラウドロックもメロディアスなポップスものみ込み、独自のミクスチャーセンスでオリジナルな音楽に昇華してきたロックバンドである。1999年に結成され、これまでメジャーデビュー、移籍、自主制作など、バンドを取り巻く環境の紆余(うよ)曲折を経験してきた。今では大型野外ロックイベントの常連になり、自らが手掛けるイベントは1万5000人を動員するまでに成長した。
ミニアルバム「Life Is Beautiful」は今年10月、メジャーレーベルからリリースされた。サビはキャッチーで、今までの作品より明るく開けた曲調の楽曲がそろっている印象だ。
ボーカルのNOBUYAは「それは楽曲を作ったKAZUOMIの意図しているところでした。バンドのライブに足りない要素が、そういった部分だったので」と語る。さらに「小さいコミュニティーの、近くにいるお客さんをみんなで取り合っているように感じて。ならば、今作でもっと広いところへ行こうという気持ちもあって、ビクターと一緒にやりましょうと話をしました」。
つまり、メジャーからのリリースは、ラウドロックバンドが台頭してきている昨今の音楽シーンへの回答でもあるという。