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【野口裕之の軍事情勢】未然防止不可能な生物・化学兵器テロ勃発は「起こるかもしれない」ではなく「いつ起こるか」 (1/5ページ)

2015.11.30 06:00

米上院議員に送りつけられた炭疽菌入りの手紙を開封する米陸軍の専門家。米中枢同時テロ直後に起きた一連の炭疽菌テロ事件では5人が死亡した=2001年12月5日、米国・首都ワシントン(ロイター)

米上院議員に送りつけられた炭疽菌入りの手紙を開封する米陸軍の専門家。米中枢同時テロ直後に起きた一連の炭疽菌テロ事件では5人が死亡した=2001年12月5日、米国・首都ワシントン(ロイター)【拡大】

 パリ同時多発テロを受け、仏首相が「全ての可能性を排除しない。生物・化学兵器使用の危険もある」と警告したが、国民に必要以上の恐怖を与えぬよう配慮した控えめの言い回し、と感じた。西側の軍・諜報機関や研究者の間では今次テロのはるか以前より、生物・化学兵器テロは「起こるかもしれない」ではなく「いつ起こるのか」との認識が共有されているからだ。無辜の民を恐怖に陥れることがテロの目的の一つで、安易に扇動に乗ってはなるまいが、恐怖も感じぬ内に命を奪う生物・化学兵器も在る。小欄もまた、卑劣な暴力集団の《アルカーイダ》や《イスラム国》が既に生物・化学兵器開発に成功したか、製造能力を保有すると考える。

 炭疽菌兵器は水爆に匹敵

 例えば《炭疽菌》。9・11(米中枢同時テロ/2001年)直後、米国のメディアや上院議員に炭疽菌が送り付けられたテロでは、11人が《肺炭疽》を発症、内5人が死亡した。致死率は50%と高い。使用された「白い粉」は直径5ミクロン。人間の毛髪は100ミクロン以下で、いかに微小であるかが分かる。炭疽菌入り容器のフタを「ポンッ」と開ければ、白い粉は煙のごとく空気中に立ち昇り即、無色透明と化す。地面にも落ちず、炭疽菌は空気中を浮遊し続ける。人々はそうと気付かず呼吸し、肺炭疽を引き寄せる。

核物質でも爆薬でもない炭疽菌

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