【牧野直子の健康ごはん】
魚の中で最も脂質が少なく、低エネルギーなのがタラ。蒸し物や焼き物、鍋などにすれば主菜として食べることができ、さらに低脂肪、低エネルギーなので、体重コントロールが必要な人の食事には欠かせません。
肉や魚の1食の適量は約80グラムが目安ですが、タラの場合は、脂質が少ないので、揚げ物にしなければ、1食当たり100グラム食べてもOKです。
旬は今ごろから2月にかけて。切り身はうっすらと透明感があるものが新鮮です。時間がたつと身は白っぽくなり、さらに黄色っぽくなります。足が早いので、早めに食べましょう。味わいは淡泊ですがやや生臭いので、塩をふって10分くらいおき、出てきた水けをよくふいて生臭さを抑えます。
カブは通年出回っていますが、葉もしっかりしていて、白い根の部分が甘くておいしいのは旬の11~3月くらい。根の部分は根菜ですが、繊維がやわらかく、短い加熱時間で火が通るので、消化がよく、食べすぎで胃もたれするようなときや、おなかが下っているようなときにおすすめです。葉は緑黄色野菜でβカロテンや葉酸、ビタミンCなどが豊富なので、捨ててしまうのはもったいないですね。塩を加えた湯でゆでて、水にとってから水けをしぼり、食べやすい大きさに切って冷蔵保存すれば2~3日もちます。スープやみそ汁の具にしたり、炒めるなどすると、手軽に栄養価がアップする一品ができます。