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お宝市場覚醒 初期グッズ高騰 スター・ウォーズで競売   

2015.12.5 00:00

ビンテージ玩具専門の「ベクティス・オークションズ」に出品されたダース・ベイダー(左)とルーク・スカイウォーカーのフィギュア(ロイター)

ビンテージ玩具専門の「ベクティス・オークションズ」に出品されたダース・ベイダー(左)とルーク・スカイウォーカーのフィギュア(ロイター)【拡大】

  • サザビーズで競売にかけられるチューバッカの人形(AP)
  • サザビーズで競売にかけられる帝国軍の兵士ストーム・トルーパーのヘルメット(AP)
  • SANKEI_EXPRESS__2015(平成27)年12月5日付EX(1面)

 約10年ぶりとなる人気SF映画「スター・ウォーズ(SW)」シリーズの新作「エピソード7/フォースの覚醒」の世界同時刻一斉公開が18日に迫るなか、記念すべき第1作が公開された1977年当時に発売されたフィギュアなどのキャラクターグッズが脚光を浴びている。今では当たり前のキャラクタービジネスの先駆けである当時のSW関連グッズは世界中で人気が高く、新作公開で高騰は必至。12日には美術品や宝飾品の競売で知られる英国のサザビーズが初めてSW関連グッズ約600点のネットオークションを開く。予想最高落札額は3万5000ドル(約430万円)。“お宝市場”も覚醒しそうだ。

 ■ルークの人形220万円

 「出品する品物の希少性、幅広さからも、すばらしいオークションとなるだろう」

 サザビーズのネット競売のコンサルタントを務めたビンテージ玩具の専門家、ジェームズ・ギャロ氏は、AFP通信にこう語った。

 欧米メディアによると、オークションは米競売サイト「イーベイ」で開催される。出品されるのは日本人デザイナー、NIGO氏(44)の個人コレクションの約600点。77年から83年にかけて公開された旧3部作(エピソード4、5、6)のグッズが中心で、6歳のころに収集を始めたという。

 サザビーズの鑑定で予想最高落札額がついたのは、85年に発売されたコインのセット。78年発売の主人公ルーク・スカイウォーカーのフィギュアは1万8000ドル(約220万円)、78年にディスプレー用に作られた約1メートルのチューバッカのフィギュアが5000ドル(約62万円)、ダース・ベイダーのヘルメットは2000ドル(約25万円)と予想した。

 18世紀に創業した競売で世界最古のサザビーズが映画などのキャラクターグッズを扱うのはこれが初めてという。

 さらにロイター通信によると、ビンテージ玩具専門の「ベクティス・オークションズ」も8日から、SW関連グッズ約700点を競売にかける。

 出品されるのは、巨大宇宙ステーション、デス・スターの鉛筆削りやレイア姫の人形、ぜんまいで動くR2-D2など。第1作公開時に発売されたチューバッカの未開封のフィギュアには約1000ポンド(約19万円)の予想落札額がつけられた。

 ■6100億円市場推測

 SW関連グッズはこれまでも高値で取引されており、ベクティスでは今年1月末に、「エピソード5」(80年)の公開時に1.5ポンド(約280円)で発売された賞金稼ぎのボバ・フェットというレアなキャラクターの未開封のフィギュア(大きさ9.5センチ)に1万8000ポンド(約334万円)もの値がついた。

 競売専門家のブライアン・チャネス氏はロイター通信に「初期のSW関連グッズは、『オズの魔法使い』(39年)や『カサブランカ』(42年)といった歴史的な名作映画の関連グッズと同じ、最上位ランクの価値がある」と指摘する。

 SWの生みの親であるジョージ・ルーカス監督(71)は第1作の公開当時、映画会社から監督料のアップの代わりにキャラクターグッズの権利を得て莫(ばく)大(だい)な収入を手にした。SW関連グッズは、それまで見向きもされなかったキャラクタービジネスの先駆けといえる。

 新作「エピソード7」の関連グッズについて、米経済誌フォーブスは50億ドル(約6100億円)に上る巨大市場になると推測している。

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