ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は4日、ノルウェーのリレハンメルで個人第1戦(HS100メートル、K点90メートル)が行われ、2季ぶり3度目の個人総合Vを狙う高梨沙羅(さら、クラレ)が95.5メートル、97.5メートルの合計251.7点で制し通算31勝目を挙げた。
高梨は2回ともトップの得点をマークする快勝で、昨季からの連勝を5に伸ばした。1回目トップ、2位と1.3点差で迎えた勝負の飛躍で、不利な追い風の中でも2回目で最長の97.5メートルまで伸ばした。珍しく大きなガッツポーズ。「スタートは大事。モチベーションも上げていける」と満足感に浸った。
1回目は「(飛び出しで)力が伝わり切れていない感覚があった」といまひとつながらK点を5.5メートル越えた。2回目は「今、自分のできることをしっかりぶつけられた」という納得のジャンプ。充実の内容で会心のスタートを切り、試合後は穏やかな笑みが絶えなかった。