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【Q&A】ブラジル混乱 「汚職」で大統領弾劾手続き 訪日取りやめ (1/3ページ)

2015.12.7 09:30

ジルマ・ルセフ大統領に対する弾劾請求を承認したことを発表するブラジル下院のエドゥアルド・クニャ議長(前列中央)=2015年12月3日、ブラジル・首都ブラジリア(AP)

ジルマ・ルセフ大統領に対する弾劾請求を承認したことを発表するブラジル下院のエドゥアルド・クニャ議長(前列中央)=2015年12月3日、ブラジル・首都ブラジリア(AP)【拡大】

 ブラジルのルセフ大統領が、今月初旬に予定していた訪日を直前になって中止しました。2日には年金や貧困対策の出費などを国営銀行に肩代わりさせたとされる問題で大統領の弾劾手続きの開始が決まるなど、政治の混乱が広がっています。

 Q ルセフ大統領はどんな人物ですか

 A 1947年、ブルガリア系移民の弁護士の父とブラジル人教師の母の間に生まれました。16歳で反体制活動に身を投じ、70年代には3年間投獄されて拷問を受けた経験もあります。ルラ前政権で官房長官を務めるなどして地位を築き、2010年の大統領選で当選してブラジル初の女性大統領になりました。

 Q なぜ訪日を取りやめたのですか

 A 内政問題への対処を優先したためです。ブラジルでは史上最大規模といわれる国営石油会社、ペトロブラスをめぐる汚職事件の捜査が進められており、捜査対象は閣僚や与党議員にも及び、ルセフ氏の責任を追及する声も上がっています。経済低迷も深刻で、最近の世論調査ではルセフ氏の支持率は約10%まで落ち込んでいます。

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