デュアルモーグルで3位となった堀島行真(ほりしま・いくま)=2015年12月12日、フィンランド・ルカ(共同)【拡大】
フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)モーグル開幕戦は12日、フィンランドのルカで非五輪種目のデュアルモーグルが行われ、男子で18歳の堀島行真(ほりしま・いくま、岐阜第一高)が、初の表彰台となる3位に入った。
女子はW杯初出場の15歳、冨高日向子(とみたか・ひなこ、白馬ク)が6位と健闘し、ミカエラ・マシューズ(米国)が初優勝。男子はミカエル・キングズベリー(カナダ)が通算29勝目を挙げた。
53人中7位で予選を通過した18歳の堀島は、得意のエアとスピードを武器に決勝トーナメントを駆け上がった。W杯初の3位に「最高順位すぎて自分でもびっくり」と目を丸くした。
2回戦で西を破って勢いに乗り、3位決定戦ではマーキス(カナダ)を退けた。1歳でスキーを始め、15歳でナショナルチームに招集された期待の新鋭だが、2013年から出場しているW杯ではこれまで13位が最高だった。エアは日本のエースの遠藤も認める実力を持ちながら、ターンの力強さを欠いて苦戦が続いた。だが、昨年後半から体幹を鍛え上げ、コブに負けない滑りを身につけてきた。
ターン、エア、スピードのバランスが整い、初の表彰台に立った。一皮むけた堀島が本領発揮するのはこれからだろう。「昨シーズンが終わってから、ずっと優勝したいと思っている。次は優勝を勝ち取りたい」と目を輝かせた。(共同/SANKEI EXPRESS)