水球のリオデジャネイロ五輪予選を兼ねたアジア選手権で1984年ロサンゼルス大会以来、32年ぶりの五輪出場を決めた男子の日本代表が21日、中国・仏山から帰国して羽田空港で記者会見し、大本洋嗣(おおもと・ようじ)監督(48)は「五輪の出場権を取った大きさを改めて感じている。(リオでは)世界に日本の水球ここにあり、というものを見せたい」と笑顔で話した。
20日に行われた中国との全勝対決で日本は、16-10と快勝した。今大会の男子は5チームによる1回戦総当たりのリーグ戦で争われ、1位だけが五輪出場権を獲得した。日本は86年には選手の大麻事件でアジア大会出場を辞退。2004年アテネ五輪や、12年ロンドン五輪では、実力不足との理由で日本水泳連盟が最終予選へのチーム派遣を見送った。そんな不遇の時代を乗り越えた。大本監督は「五輪出場は水球界の悲願。今は厳しいトレーニングをやってきた選手を尊敬する気持ち」と歓喜に酔いしれた。(SANKEI EXPRESS)