今年のフランス映画祭で団長も務めたエマニュエル・ドゥヴォスさん=2015年6月27日、東京都千代田区(荻窪佳撮影)【拡大】
インタビューの終了間際で、一緒に来日した息子が大量のすしの折り詰めを買い込んできて、ドゥヴォスに「一緒に食べよう」と声をかけた。「ドラゴンボールってすごいですよね。日本ではいつ映画が公開されたのですか?」。大の日本アニメファンだという彼は記者やスタッフに質問。聞けば、多忙な母親をホテルにおいたまま、都内めぐりを一人楽しんでいたらしい。「すしはこの取材が終わってからよ」。笑顔でインタビューの中断をわびるキャリアウーマン、ドゥヴォスの表情が格好良く、印象的だった。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:荻窪佳(けい)/SANKEI EXPRESS)
■Emmanuelle Devos 1964年5月10日、フランス・ピュトー生まれ。主な出演作は、91年「二十歳の死」、96年「そして僕は恋をする」、2001年「リード・マイ・リップス」(セザール賞主演女優賞受賞)、04年「キングス&クイーン」、08年「クリスマス・ストーリー」、09年「風にそよぐ草」、12年「もうひとりの息子」、14年「La loi」など。