米軍航空基地攻撃力+対水上艦戦闘力の対米優勢に加え、PLAは在日米軍基地を含む日本全土を射程に収める準中距離弾道ミサイルも増強。ランドによれば《命中精度=半径必中界は90年代の数百メートルが5~10メートルへと飛躍的向上を遂げている》。
もっと怖い分析を紹介する。台湾から最短距離に在る米空軍基地の《嘉手納基地は、少数のミサイル攻撃で数日、集中攻撃では数週間の閉鎖に陥る》。従って、緒戦で米海空軍は一旦射程圏外に下がり、態勢を整えた上で反撃する。
台湾は当然、わが国も米軍反撃まで独力で戦い抜かねばならぬ。もし、日台がだらしのない戦ぶりを見せれば、米軍が来援をためらったり、戦況を注視する東南アジア諸国や韓国も雪崩を打って中国に擦り寄ったり…。
だが《尖閣領有の日中棚上げ論》に同調する新聞が存在する日本に、土性骨が残っているのか。安全保障法制で「米国の戦争に巻き込まれた」と、戦争中に国会前でデモが行われるかもしれない。