21チームが参加して行われた第92回東京箱根間往復大学駅伝大会は3日、青学大の2年連続総合優勝で幕を閉じた。青学大の2位以下を寄せ付けない圧倒的な強さが光った。
「完敗」を認めざるを得なかった。復路は青学大の背中すら見ることができず2位。「せめて区間賞を獲るとか、来年につながるような走りを見せたかった」。東洋大の酒井監督は厳しい表情を崩すことなく、淡々とレースを振り返った。
望み託された口町不発
往路で青学大につけられたタイム差は3分4秒。逆転へ、いちるの望みを託した6区の口町が不発だった。出雲、全日本の両駅伝で区間賞を獲得した3年生が、逆にリードを広げられる結果に。口町は「リズムに乗れなかった」と悔しさをにじませた。
今季は、服部勇馬(ゆうま)、弾馬(はずま)のダブルエースに頼らないチーム作りを進め、口町(くちまち)や桜岡が飛躍。全日本で初優勝し、勢いをつけて臨んだはずの箱根で力負けした。勇馬が「おごりがあったのかもしれない」と話せば、弾馬は「青学の方が勝ちたい気持ちが強かった」と、精神面の弱さを嘆いた。