オーストラリアのグレートバリアリーフ(GBR)の最南端に、レディーエリオット島という島がある。
一度聞いたら印象に残るので、どうしてこの名前をつけたのかと調べたら、島の発見者が乗船していた船の名前からつけたという、いたって単純明快な理由だった。コーラルシー(サンゴ海)に面したサンゴでできた絶海の孤島。今では、ゴールドコーストやブリスベーンなどからセスナで訪れることができるエコリゾートになっている。
GBRは、映画「ファインディング・ニモ」の舞台としても知られているが、ニモがダイバーに採取されて、連れ去られたあのリーフがこの島の海中にあるのだそうだ。そんな海に、昨年6月に初めて訪れた。過去7500本は潜ったダイビング経験の中でも5本の指に入るくらいのダイビングを体験した。
浅いリーフには、「これでもか!」というほどのサンゴが群生し、熱帯の魚たちが群れ泳いでいる。その景観だけでも見ほれてしまうのに、そのサンゴには、これまた「これでもか!」というくらいに、ウミガメの姿があちこちに点在している。