「あぶデカ」はなぜ、これほど支持されたのか。
柴田は「僕らのような、当時の若手俳優たちの意見をどんどん取り入れてくれる現場だった。衣装やせりふ、スタントなどについて、『もっと格好良くしよう』と、みんなががんばっていたからね」と分析する。
舘は「僕と柴田さん、仲村トオルさん、浅野温子(あつこ)さんが持つパワーだと思う。今でも4人そろうと無敵になった気がする」と語る。本作でも浅野はさまざまな衣装で存分に暴れ、今は演技派の役者となった仲村も、2人にからかわれる弟分を楽しそうに演じる。
2人は長年のファンに対し、「感謝しかない」と声をそろえる。舘は「納得できる作品に仕上がったので見てほしい」。柴田は「みなさんの期待に応えられるものができた」とした上で、「期待はずれだったら石原プロが半額返します。嘘です」とジョークを飛ばし、2人で笑い転げていた。1月30日、全国公開。(文:岡本耕治/撮影:川口良介/SANKEI EXPRESS)