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ユーモアたっぷり「北国あるある」に共感 乾ルカ (3/5ページ)

2016.1.10 11:00

遅い朝日を浴びる札幌の西側にある山々=2015年12月23日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)

遅い朝日を浴びる札幌の西側にある山々=2015年12月23日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)【拡大】

  • 廊下でうとうと中の乾家の愛犬、まるが札幌の四季をご紹介します=2015年12月9日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)
  • 「石の裏にも三年」(北大路公子著/集英社文庫、648円、提供写真)
  • 作家の乾ルカさん。父親を見送って、作家としても心境の変化が生まれた。「今まで死者の思いを書いてきましたが、残された人間の『悔い』を書きたいですね」=2015年6月9日(塩塚夢撮影)

 でも、なんともならないのが雪かきです。まったくあれはもう、どうしてくれようか。戸建てに住んでいたころの冬の朝は、まさに雪かき地獄。普通に降った雪だけを除けるのなら、まだいいのです。問題は除雪車が残していく雪。除雪車はシャベルで車道の雪をがーっと横にのけていくのですが、その際散々車のタイヤで固められた圧雪をも削ってしまうものだから、除雪車が通ったあとは、各家の前に雪と氷の塊のちょっとした堤防が出来上がるのです。

 その塊の重く硬いことといったら。プラスチック製のスコップだと入っていかず、そこを無理に突っ込んで割ってしまうのも、誰もが一度は通る道。鉄製のスコップを、足を使って押し込み、所定の場所へ何往復もして移動させる。間口の広さにもよりますが、普通は10分20分で終わる作業じゃないです。それを出勤前にやる。朝ご飯を食べる気力も時間も無くなります。除雪車は朝方3時4時に入ることが多く、寝ていてその音が聞こえると、「ああ、今日も早く起きなきゃ…」と鬱々となります。

 雪かきがどれほど身にこたえ、肉体的にも精神的にもつらいか。わが家は近年マンションに引っ越しましたが、理由の筆頭は「もう雪かきをしたくないから」でした。生活の場すら変えさせるほどのパワーを、雪かきは持っているのです。

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