サッカーのスペイン1部リーグ、エイバルの乾貴士(いぬい・たかし)は10日、本拠地で行われたエスパニョール戦に左サイドで先発フル出場し、昨年8月にドイツから移籍後初得点となる先制ゴールを前半15分に決め、2-1での勝利に貢献した。乾は「本当にうれしかった。ゴールは狙い通りで蹴った瞬間入るなと思った」と満面の笑みで語った。貴重な先制点に「得点できたし、チームも勝てた。少しは貢献できたかな」と明るい表情を見せた。
乾はパスを受けるとドリブルで左から攻め、ペナルティーエリアに入ると右足でカーブをかけたシュートを右隅に決めた。決勝点となる後半のPKも、自身が反則を誘って獲得した。
リーグ前半戦を終え、ホーム競技場の収容人員が5000人程度しかない小クラブのエイバルは6位と大健闘。憧れだったスペインでの選手生活が軌道に乗り始めた乾は「やっぱり来てよかった」と明言し、「これで終わりでは意味がない」と自分に言い聞かせるように話した。(共同/SANKEI EXPRESS)