「茶房_白い花」の看板猫ギンちゃん。彼を全国区の有名猫にしたのがこのポーズ。カウンターの端っこで両方の前足をだらり…なんともいえない姿がファンを虜にしているのだそう=2015年11月16日、京都市中京区(尾崎修二撮影)【拡大】
1200年の歴史を誇る古都・京都。その京都のほぼ真ん中に店を構える「茶房 白い花」で看板猫として暮らすのが「ギン」だ。
個性的な“決めポーズ”が見る人の心をとらえ、店の常連客のみならず、地元紙の記事やインターネットを通じ「ギンちゃん詣で」に来る人が後を絶たない。今や“全国区”の人気猫。
営業時間中、混雑時を避けて夕方6時頃になると決まってカウンターの端に体をあずけ、四肢をだらりとぶら下げて…。お気に入りの休憩時間の始まりだ。
その姿を見て目尻を下げない人はいない。どんなマスコットキャラクターよりも“ゆる~い”ポーズ。これが、ギンちゃん人気を不動のものとした。
「猫専門誌の表紙になったこともあるのよ」。まるでわが子を自慢するかのように笑顔で話す鈴木スミコさんは、ご主人の修二さん(63)と2人でこの店を切り盛りする。
ギンちゃんは6歳の雄で、以前飼っていた猫を13歳で亡くして、「心にぽっかり穴があいてしまった(スミコさん)」ため、獣医師会を通じて「白黒模様の猫を」と希望して引き取った。
名前は、1990年代に記録的な長寿で話題となり「きんさんぎんさん」の愛称で知られた名古屋の双子姉妹、成田きんさん、蟹江ぎんさんにちなんでつけたという。なぜ「キン」ではなく「ギン」なのか?