【牧野直子の健康ごはん】
冬が旬の野菜の中でも栄養価が高いのがブロッコリー。緑黄色野菜なのでβカロテンが豊富です。さらに、ビタミンCやビタミンK、食物繊維などを多く含みます。ビタミンCは水溶性なので、ゆでる場合は房を大きめに切る、または丸ごと蒸すと損失が少なくなります。今回は蒸し煮にするので、ビタミンCは失われません。
ビタミンCはコラーゲンの生成に必要なので骨の健康や美肌に欠かせません。また、風邪の予防や回復を早める働きもあります。4~5房(100グラム)に含まれるビタミンCは120ミリグラム。これは1日に必要なビタミンC量100ミリグラムを超えています。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて入れるのが一般的ですが、実は冷蔵庫のある場所に入れるのがよいのだそう。それは冷蔵庫のチルド室です。
昨年、NHK朝の情報番組「あさイチ」にブロッコリーのゆで方や茎の利用法などについて解説するために出演しました。その際に野菜の流通の専門家の方が、「冷蔵庫のベストの保存場所は0~2度に設定されていることが多いチルド室です」とおっしゃっていました。なぜかといえば、ブロッコリーはつぼみの部分を食べますが、つぼみが呼吸をすると花が開いてしまうので、それを止めて鮮度を保つのによいのだそうです。