外交問題に発展か
中国当局は、拘束しているとみられる書店関係者の家族らに「調査に協力しているだけだ。騒がないでほしい」などと電話やファクスで連絡させるなど、火消しに躍起になっている。親中派立法会議員が「未確認情報」として、「5人は中国本土で買春したため治安当局に拘束された」と議会で発言した。
だが、かえって民主派や知識人らの反発を買った格好。民主派団体は今月中にさらなる大規模なデモを計画。事件が長期化すれば、14年9月から12月にかけて香港中心部で行われた道路占拠(雨傘運動)が再来する可能性もある。
失踪した5人のうち、1人は英国国籍、1人はスウェーデン国籍を所有していることも判明。ハモンド英外相が5日に訪中し、中国政府に情報提供を求めるなど外交問題にも発展しつつある。(北京 矢板明夫/SANKEI EXPRESS)