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運行会社社長遅刻 出発前点呼せず

2016.1.17 00:00

事故を起こしたバスについて説明を受ける石井啓一国交相(手前左)=16日午前、長野県警軽井沢署

事故を起こしたバスについて説明を受ける石井啓一国交相(手前左)=16日午前、長野県警軽井沢署【拡大】

  • バス転落事故を受けた記者会見で、土下座する運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長(中央)ら=16日午後、東京都羽村市
  • SANKEI_EXPRESS__2016(平成28)年1月17日付EX(1面)

 長野県軽井沢町で14人が死亡する事故を起こしたバスの運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長(54)が16日、東京都羽村市のイーエスピー社で記者会見し、当日の点呼の担当は高橋社長だったが、遅刻したため運転手2人の出発前の点呼ができなかったと明らかにした。バスツアーを、国が定める基準を下回る金額で引き受けたことも判明。高橋社長は「重大な事故を起こしてしまい、おわび申し上げます」と謝罪した。

 これまでにも、会社が運転手に渡す運行指示書にルートの記載がないなど、道路運送法違反の可能性があるケースが複数発覚しており、イーエスピーの安全管理が問われそうだ。

 ■事前に押印過去にも

 点呼は業務の開始時と終了時の実施が道路運送法に基づく省令で義務付けられ、会社側は運転手と原則対面し、健康状態や酒気帯びの有無、運行状況などを確認する。点呼内容の記録は1年間保存しなければならない。

 高橋社長によると、本来は社の運行管理者の荒井強本社所長が点呼をするが、当日は高橋社長が代理で担当。しかし、時間を間違え、点呼場所の羽村市内の駐車場に間に合わなかった。書類には、点呼をしたことを示す印が押されていた。会見に同席した荒井所長は「社長の手間を省くため、自分が事前に押した」と説明。事前に印を押したことが過去に4~5回あったという。また、高速のサービスエリアの混雑や渋滞などを避けるため、運転手が無断で走行ルートを変更するケースが以前にもあり、今回の変更の連絡もなかったという。ずさんな運行管理が事故の引き金になったのではと問われると高橋社長は「もしかしたら、心の緩みがあったかもしれない」と叫ぶように答え、再び頭を下げた。

 ■国の基準額以下で受注

 高橋社長は、今回のバスツアーを旅行会社「キースツアー」から約19万円で引き受けたと説明。国の基準を3万~4万円下回るが、他の仕事も一緒に受注し十分な利益が上がると判断したという。安全面への影響はなかったとしている。

 また、15日に1遺族と面会して謝罪したが「絶対に許さない」と言われたという。今後、遺族らへの謝罪については「誠心誠意、対応したい。まずはお会いできる機会をつくってもらえたら…」と涙を流して声を絞り出した。

 会見の最後には、額を床に付け数分間にわたって土下座。社員に抱き起こされて会場を後にした。

 国交省は16日もイーエスピーを特別監査、17日以降も続行する。

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