得点調整は地理歴史・公民、理科の一部科目で平均点に20点以上の差があった場合に実施する。受験者数が1万人未満の科目は対象外となる。平均点の中間発表は20日、得点調整の有無の発表は22日、平均点の最終発表は2月4日の予定。
全容見えぬ「新テスト」
入試改革の議論が続く中で迎えた今年の大学入試センター試験は、参加大学数が過去最多となった。文部科学省は20年度から、思考力を重視すべく記述式を導入した新テストに衣替えを図るが、全容は見えていない。「マークシート式は時代遅れ」とされ、予定通りなら今年を含めて残り5回のセンター試験だが、大学の依存度はむしろ高まっているようだ。
センター試験は、国公立大の入学志願者を対象とした共通1次試験を改編し、1990年に第1回を実施。1科目だけでも利用できるため、私立大の参加が進んだ。学習指導要領の改定などに合わせて、実施内容は随時変更され、ICプレーヤーを使った英語のリスニングも導入された。
20年以上が経過し、教育関係者から「1点刻みの合否判定を助長している」「一発勝負が心理的負担」との批判が上がるようになり、入試の見直し議論につながった。