「素材を欧州風に」
日本では夏は冷ややっこ、冬は鍋ものといった具合に豆腐そのものの味を楽しむことが多い。だが、ドイツでは「肉の代わり」という着想があるため、ソーセージやハムといった加工品の幅広さにつながっているようだ。
「ベジタリアンといっても、モラルや健康上の理由でそうなのであり、決して肉の味が嫌いなのではない」。そう語るクイパースさんに促され、出来たての豆腐ソーセージを一口味わうと、確かに十分に味付けが施され、ソーセージに近い。歯応えもしっかりしている。ハンバーグは薩摩揚げを想起させ、日本人の口にも合いそうだ。
タイフンではサイト上で豆腐製品のレシピも紹介。薫製された豆腐はサラダやバーベキューなどに使うほか、絹ごし豆腐で作ったスープやジュース、ケーキもおすすめという。
日本人には少々驚きかもしれないが、クイパースさんは語る。「アジアの素材をそのまま取り入れるのでなく、欧州風に発展させている」(宮下日出男/SANKEI EXPRESS)