マカロン、シュークリームも
そんな「あのん」の一押しが「あんぽーね」だ。滋賀県産のもち米「羽二重糯(もち)」を使った最中の皮に、十勝産小豆をじっくり炊き上げた粒あんと、マスカルポーネチーズを使った自家製クリームを自分でサンドして食べるのだが、皮の絶妙なサクサク感と、マスカルポーネチーズの酸味やコク、そしてあんこの濃厚な甘みが口の中に広がる。想像以上の上品なおいしさに驚かされる。
さらにユニークなのが「あんまかろん」。レモンの果汁や皮を混ぜた白あんをフレンチメレンゲのマカロンに挟んだ「レモン」や「苺ミルク(季節限定)」「塩キャラメル」など5種類あるが、どれも見事な和洋折衷ぶりで、日本人も外国人も違和感なく受け入れられること間違いなし。
他にも、ざくっと香ばしいシュー生地に、こしあんを混ぜた生クリームと十勝小豆で作ったつぶあんを組み合わせた「あんしゅー」や、国産バター100%のパイ生地にマスカルポーネチーズ入りのクリームと、つぶあんを詰めた「あんばとん」など、和菓子の伝統を守りながら大胆な挑戦に挑み、高い評価を獲得した逸品ぞろい。